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レポート中国語圏

【中国】山東大学

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大東文化大学外国語学部中国語学科2年の榎本都子です。私は2月26日に出発したので、山東大学に来て約一か月半になります。もう1か月たったのか!という感覚と、あと10か月ほどしかないのか!という感覚が入り混じっています。
【初日】
私は、授業が始まるギリギリに行って慌てて生活用品をそろえることを避けたかったので、結構早めに行きました。そのため空港へのお向かえは無いと山東大学から言われていたのですが、出発の2,3日前に留学生担当の先生が迎えに行くよと言ってくださり、空港から寮まで車を出してくれました。寮に到着したのが20:00を過ぎていたのですが、ロビーで半期前から居る日本人の先輩が出迎えてくれて、一緒によるご飯を食べに行きました。この3月に山東大学へ来た日本人は私を含め2人しかいないのですが、半期前から居る先輩は6人もいたのでいろいろな話を聞くことができました。
【対応】
中国の学校は9月始まりのため、3月に来る留学生への対応が少し雑だなという印象を受けました。特に雑だなと思ったところは携帯のSIMカード作りと銀行口座の開設です。9月に編入した場合、同時期に来た留学生たちのために、寮のロビーでSIMカードが配布されるそうです。また銀行口座開設においては、大学の先生と一緒に銀行へ行きサポートをしてくれます。ですが、3月編入の場合SIMカードが配布されることも、銀行へ先生と一緒に行くこともありませんでした。また、個人で行ってくださいという連絡もなかったため、電話番号などを手に入れるが遅くなってしまいました。
それ以外の対応は素晴らしく、とも優しい先生ばかりです。
 

【SIMカード】
3月編入の留学生には配られないとわかったので、日本人の中で一番中国語ができる先輩と一緒に「中国移动」という携帯ショップへ行きSIMカードを作りました。月の区切りなどではなく、通信制限がかかったらお金を払い制限を解除してもらうシステムなので、外でほとんど携帯を使わない私には携帯代が全然かからなくとてもありがたいです。また、私は日本で格安SIMを使っていたため元々SIMフリーだったのですが、その他のSIMカードを使っている方は日本を出発するときにSIMフリーに設定しておくことをお勧めします。
 

【銀行】
銀行口座開設の際にも、一番中国語のできる先輩に助けてもらいました。口座開設の際は学校の外の大きな「中国銀行」に行ったのですが、カードができてからは学校内にあるATMでお金をおろしています。
 

【お金】
私は、出発の1か月ほど前から両親と、毎月の仕送りにするかそれとも一年分の費用を計算しまとめて持っていくか何度も相談しました。月々どれくらいまで使っていいか、など将来自分ですべてのお金を管理するためのいい練習だと思い、日本円でまとめて持っていきました。
【大学の食堂】
寮のすぐ近くに5階建ての大きな食堂があり、地下と1階ならお腹一杯に食べても6元ほどなのでとても安いです。下の階に行くにつれて安くなるのですが、その分味も現地の味になっていくので地下と1階で留学生が食事をしているのを見たことがありません…。私は、日本食が恋しくならないほど食堂のご飯が合うので、本当にたくさんあるメニューの中から毎回1,2種類選んで食べるのがとても楽しいです。
階が上がるほど味に癖がなくなるのですが1階の4,5倍ほど高くなります。
食堂よりは高いのですが、大学の周りにも10元ちょっとで食べられるお店がたくさんあるので、食べ物には困らないです。
 

地下の食堂の料理です。左側は全部で5元、右側は7元です。スープ類は全て1元で一番のお気に入りは卵とトマトのスープです。

 

1階の食堂の料理です。全部で4元でした。0.2元ほどでお茶碗一杯ちょっとの白米を食べられます。1階には無料のスープが置いてあり、おいしいのですが何味かはよく分かりません…。

 

4階の食堂の料理です。ハンバーガーは25元、丼は17元ほどしました。2回とも韓国人の友達に誘われて行ったのですが、いつものご飯より何倍も高いだけあって癖のない味でおいしかったです。

 

【大学外の食事】
済南に到着して一週間ほどは、学生証がなく食堂でご飯を食べられなかったので、日本人の先輩たちが学校の外にあるレストランやごはん屋さんに連れて行ってくれました。火鍋や鉄板焼き、ザ・中華料理などレストランだと3、40元ほどかかりますが中国にいるうちにいろいろな中華料理を食べておきたいです。
 

【寮の部屋】
1人部屋がいいか、2人部屋がいいかを早めに申請したので、申請通り1人部屋になることができました。2人部屋も勉強になるかなと思ったのですが、やはり自分の時間が無くなったり、生活の時間が大きく違うと困ることが出てくるだろうと思い1人部屋にしました。
【学校内スーパー】
学校内にはいくつかのスーパーがあります。そのスーパーで、食料品はもちろんシャンプーやコンディショナー、ノート、ペン、靴下、掃除用具、トイレットペーパーなどなんでも揃えることができます。また、寮の1階にも小さな売店があり、飲み物と食べ物はそこで買うことができます。
 

【水】
水道水はとても汚く飲むことができないので、寮の隣の建物にある小さな売店で5ℓ10元のペットボトルのものを買っています。3月中はまだ寒さが残っており、夜寝るときは湯たんぽを作るため水道水を電気ポットで温めていたのですが、水が汚すぎて電気ポットの中を触るとザラザラしました。こんなに汚いのかと驚きました。
 

【シャワー】
お湯が出る時間が決まっています。また、寒い冬場はちゃんとしたお湯が出てくるのですが、暖かくなってくるとお湯がだんだんぬるくなっていきます。気温が18℃前後の今はもうぬるめのお湯になっており、シャワーから出ると寒いです。
【寮費など】
年ごとに変化もあるかもしれませんが、寮のデポジット600元、寮費半期分5850元、Wi-Fi半期分120元がかかりました。これらは寮についてすぐ払うのではなく、3月中に払えば大丈夫です。私は払うのをすっかり忘れていたのですが、4月の頭に自分の部屋のドアに寮費を払ってくださいと通知が貼ってあったので、4月3日くらいに払いました。
 

【日帰り旅行】
2018年は4月4日から清明節で5連休だったので、山東省泰安市にある「泰山」という山に日本人3人と韓国人1人で登ってきました。普段の生活ではバスに乗ることがほとんどで、電車は全く乗らないので初めて駅に行きました。高速鉄道に乗り泰安駅で降り、そこからさらにバスに乗り泰山の麓から登り始めました。下りはロープウェーで下りたのですが上りはずっと階段で本当にしんどかったです…。ですが、頂上からの景色は言葉に表せないほどきれいでした!雲の上に自分がいることに感動しました。また、頂上では登った日付けや自分の名前などを掘ってもらえるメダルが売っていました。50元とそこまで高くはなかったので記念に1枚買って帰りました。
 

【授業】
私がいる中級3のクラスでは、汉语精读,汉语听力,汉语口语,汉语读写の4つの必修科目の授業があります。また、HSKの補習や太極拳、中国の歴史や発音矯正の選択科目を自由にとることができます。必修科目は期末試験や小テストなどがありますが、選択科目は試験がないため必修科目の勉強時間が削られることはありません。どの必修科目も出席率が70%以上でないと試験を受けることができず、授業に15分遅れると欠席扱いになってしまいます。また、午前授業の日は朝8時から授業が始まり、朝早くて大変なのですが、寮の隣の建物が教室なので7時55分に部屋を出れば間に合います。
 月 火 水 木 金
8:00-9:40 汉语听力   汉语口语 
10:00-11:40 汉语精读   汉语读写 
13:00-14:40  汉语精读 汉语精读 当代中国 汉语精读
15:00-16:40  汉语口语 汉语听力  汉语口语
17:00-18:40 HSK補習   発音矯正 
【時間割】
私の半期の時間割はこんな感じです。
 

午前授業の日は朝起きるのが大変ですが、午後をとても有効に使えるので有意義な1日を過ごすことができます。

日本で想像していたより何倍も楽しい生活を送ることができています。残りの10か月、新たな発見を求めて1日1日を大切に過ごしていきたいです!