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レポート中国語圏

【中国】復旦大学(上海)

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初めまして、中国語学科3年の中崎佑哉です。私は今年2月から中国上海市の復旦大学に留学しています。期間は1年で、帰国は来年1月を予定しています。私が復旦大学を選んだ理由は、上海での生活に憧れていたことと、そして何よりも復旦大学が中国で上位に入る名門校だからです。今回は上海留学に興味がある皆さんに、少しでもお役に立てれば幸いです。

ではまず宿舎先についてですが、復旦大学は留学生専用に主楼と輔楼の2種類があります。他にも校外にありますが、多くの留学生はこの2種類に住んでいます。私が住んでいる輔楼は七階建ての4人部屋で1人ずつ個室があります。主楼の方は、2人部屋と1人部屋があり、宿舎費は高いものの、浴槽と共同の厨房と洗濯機があるのが利点です。輔楼は残念ながら浴槽はありませんがシャワー(カード式)が設備されており、洗濯機は輔楼5号楼の地下にあります。主楼、輔楼いずれも有料です。ちなみに私の部屋は現在3人が共住していて、タジキスタン人とラオス人、日本人の構成です。

次に授業課程ですが、まず現地で入学手続きした数日後に2日間を通してクラス分けの
試験を受けました。1日目の内容は、パソコンで自分の現段階のレベル(主にHSK)に合った読解の問題を解き、2日目は会話による一対一のテストが行われました。会話は質問形式で行われ、内容は「どれくらい中国語を学んだか?」「なぜ中国語を学ぼうと思ったのか?」
「学習以外に、何か目的はあるのか?」などあまり難しい内容ではありませんでした。私はちょうど中級のF級クラスに配属されたのですが、最初は先生の話(中国語)を聞くことに精一杯で、なかなか授業の内容に専念できませんでした。しかし徐々にスピードに慣れてきて、授業の内容に本腰を入れられるようになりました。もし何かわからないことがあればクラスメート同士で助け合うこともできるので、クラス中でより良い関係を築くこともできます。
では科目の方ですが、必修は听力・精读・口语・写作・泛读の5種類で、1週間にそれぞれ听力が2コマ(1コマ90分)、精读が4コマ、口语が2コマ、写作・泛读が1コマです。

 

↑F以上のクラスは選択科目を受講することができます。主な内容は成語(四字熟語のようなもの)、中国伝説神話、中国伝統戯曲鑑賞でした。
上海での休暇の過ごし方は、大学付近でショッピングをしたり、地下鉄で観光地を巡ったりしています。

 

また上海以外にも清明節を利用して4日間、湖南省の長沙に行ってきました。上海虹橋駅から長沙南駅まで高鉄(日本でいう新幹線)で片道だけでも五時間半かかりましたが、とてもいい経験になりました。最初は1人というのもあってとても不安でしたが、隣に座っていた方が親切に教えてくれたりして、落ち着いて行動できました。長沙は内陸ということもあり、現地の環境はとても自然が豊かで、とても落ち着く場所でした。

最後に上海における中国語ですが、上海は中国の南方に入るらしく、やはり現地人も南方よりの普通語を話すので、日本人に易しい中国語かもしれません。その点を踏まえて、留学を考えてみるのもいいと思います。また上海語という方言もありますが、ほとんどの方が普通語を話すので、問題ないと思います。もし上海語に興味がある方は、復旦大学にも上海語を話せる方が多くいるので、積極的に交流してみるのもいいでしょう。