こんにちは。文学部英米文学科2年の鈴木です。
私は、2025年5月から2026年5月までの1年間、アメリカ合衆国ミネソタ州にあるセントクラウド州立大学に、協定校留学と学部奨学金留学の制度を併用して留学しています。こちらでの生活が始まり、まもなく3か月が経とうとしています。
このレポートが、少しでも留学を考えている方々の参考になれば幸いです。
学習面
私は大学の授業が始まる前に、自身の不足している英語力を補うため、2025年5月から7月の2か月間、語学学校に通いました。クラスは私を含め3人で、ヨルダン出身の男性とフランス出身の女性と一緒でした。授業開始前にはプレイスメントテストを受け、その結果に基づいてクラス分けが行われます。語学学校で定められたレベル4に合格すると、大学の正規授業を受けることができます。
私の場合はテストの結果、レベル4のクラスに入り合格することが出来たため、無事に次のセメスターから大学の授業を履修できるようになりました。授業は月曜日から金曜日まで、Reading、Listening & Speaking、Literature、Writing、Structureの5科目があり、各授業は50分間行われました。
授業内容は基礎的なものが多く、理解しやすかったため、授業についていくことはできました。ただし、すべて英語で進められるため、内容を完全に理解するのは容易ではありませんでした。
授業では単に知識を学ぶだけでなく、「楽しく学ぶ」という姿勢が大切にされていると感じました。ペアワークでの意見交換や、英語を使った人生ゲームなどのアクティビティを通して、楽しみながら英語を学ぶことができました。
まだ、自分の意見を英語でうまく伝えられず、言葉に詰まってしまうこともありますが、こちらの方々はとても優しく、拙い英語でも理解しようとしてくれるので、とても助かっています。
次に日常面です。
日常生活では、英語の使用に特に苦労しています。誰かと話しているときに自分の考えをうまく伝えられず、会話が途切れてしまうことも多々あります。そのようなときには、悔しさや落ち込みを感じることもあります。
例えば、スーパーで店員さんに食べ物の場所を尋ねた際、発音がうまく伝わらず、最終的には携帯の画面を見せて説明することになってしまい、悔しい思いをしたこともありました。
生活面について
食事面では、基本的に自炊をしています。もともと自炊するつもりで来たので、毎日の料理にも抵抗はなく、気分転換にファストフードを食べに行くこともあります。
例年、語学学校には10人ほどの学生が在籍し、そこでできた友人たちと休日に出かけたり、夏休みに旅行に行ったりするという話を聞いていたので、私もそのような生活を想像していました。
しかし、今年は私を含めて生徒が3人しかおらず、1人は30歳のヨルダン出身の男性、もう1人は同い年のフランス出身の女性でした。男性は家庭を持っていて、プライベートの時間を一緒に過ごすことは難しく、女性とは性格が合わず、遊びに行くほどの関係にはなれませんでした。
そのため、最近は一人でも楽しめる趣味を見つけようと、ギターを始めました。まだ始めたばかりですが、以前ほど退屈に感じることは少なくなってきています。
寮での生活について
寮では、出会った人に自分から積極的に話しかけるように心がけていました。英語力はまだ十分ではないため、「Hello」などの簡単なあいさつから始めていましたが、こちらの方々はとてもフレンドリーで、そのあいさつをきっかけに質問をしてくれたりして、自然と会話が生まれることも多くありました。
しかし、7月下旬ごろから、寮でできた友人たちが実家に帰省したり、別の寮に移ったりしたことで、会話の機会が減ってしまいました。
また、語学学校でも友達を作ることができなかったため、授業以外で英語を使う機会をなかなか確保できていません。そのため、夏休み期間中は、もっぱら英語の「インプット」に集中する日々を過ごしています。
最後に、こちらに来てまもなく3か月が経ちますが、まだ生活に十分慣れたとはいえず、苦労することも多くあります。
会話の中で、相手の言っていることが分からなかったり、自分の伝えたいことがうまく伝わらなかったりと、大変に感じることもあります。
それでも、自分の言いたいことを伝えられたときや、相手の言葉を聞き取れたときは、とても嬉しく、少しずつ成長を感じることができます。
留学に対して不安を感じている方も多いと思いますが、それ以上に得られるものが大きく、かけがえのない経験になると思います。
少しでも留学に興味がある方は、ぜひ前向きにチャレンジしてみてください!