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レポートアジア・ヨーロッパ圏

【ドイツ】ライプツィヒ大学

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 あけましておめでとうございます。平成最後のクリスマスも終わり、2019年が始まりました。今回のレポートが最後のレポートになるので、自分なりに留学を振り返りながら書こうと思います。

 

①    ドイツのクリスマス
②    年越し
③    留学生活

 

 

 まずはやっぱりクリスマスについて書こうと思います。日本のクリスマスは12月25日にカップルや家族が一緒に過ごしKFCを食べ、クリスマスケーキを食べて、クリスマスプレゼントを交換しあう日ですよね。
 しかし、ドイツのクリスマスは全く違います。まずクリスマスはドイツも25日ですが、11月の終わりにはすでにクリスマスツリーが置かれ、装飾がすでにされ始めます。そしてクリスマスマーケットといういわゆる日本の出店みたいなものが街の通りにびっしりと並べられます。11月の終わりから12月24日までこのクリスマスの雰囲気が続くので、実質12月自体が毎日クリスマスと言っても過言ではないです。このクリスマスマーケットは本当に毎日賑やかで、平日の昼間からたくさんの人がこの時期にしか飲まないグリューワインという温かいワインを飲みながら談笑してます。僕はこのワインを4杯飲んで吐いたのでもう温かいワインは飲みたくないです。日本人の友達も美味しくないって言っていたので、あまり日本人の口には合わないのかもしれません。そしてこのグリューワインのカップはその街ごと、そのお店ごとに違うのでもしクリスマスにドイツに行く人はお気に入りのカップを見つけるのもいいと思います。
 そして、12月の第一週からクリスマス前までの日曜日は、アドベントという日で4つのろうそくを一週ごとに火をつけていく習慣もあります。またその期間はクリスマスコンサートなどクリスマスについてのイベントが至る所であります。そして子供たちは、アドベントカレンダーという12月の1日から24日までチョコレートが入っているカレンダーを毎日開けてクリスマスを待ちます。
さて、いよいよクリスマスイブ、24日とクリスマス当日です。ドイツではクリスマスを家族で過ごします。僕はドイツ人の友達の実家でドイツのクリスマスを体験したのでそれを書こうと思います。まず24日の日中は教会に行き、クリスマスについての物語の劇を見ました。クリスマスとはイエスが誕生したことを祝う日なのでイエスが誕生するまでの劇を子供たちが演じていました。教会から帰ると、晩御飯を作ります。ドイツではKartoffelsalatというポテトサラダを食べます。そして驚くことにドイツのサンタは24日の晩に来ます。なので、晩御飯の後はクリスマスプレゼントを渡し合います。クリスマスツリーの前に座って、みんなでサンタから送られてきたプレゼントを分け合います。プレゼントをみんなで開けて感謝を伝え合う素晴らしい文化だなと思いました。25日は特に何もせず散歩に行ったり、晩御飯に鴨を食べたのでその料理を準備したり、前日のプレゼントを見たりしてのんびり過ごします。25日は特に何もないので実質24日がクリスマスでした。ドイツのクリスマスを体験してみて思ったのはドイツのクリスマスが日本の元旦みたいなものかなと思いました。普段一緒にいない家族とゆっくり話したり、一緒に過ごすという意味合いが強い日でした。

 

 

 ②次は年越しについてです。自分は年越しをオーストリアで過ごしたのでライプツィヒで新年を迎えていませんが、ドイツやオーストリアでは年越しの夜中12時になると恐ろしいほどの花火が打ち上げられます。花火といえば、夏の川辺で綺麗な花火を思い浮かべると思いますが、こちらの花火は爆音で危険なものです。ほとんどがロケット花火で音が死ぬほどうるさいです。ドイツでは年末以外は花火を購入、打ち上げが基本的に禁止されているので大晦日はその花火欲が解放され、至る所で花火が打ちあがります。毎年花火による死者も出るほどです。音だけ聞いたら本当に戦争が始まったと勘違いするレベルです。僕はオーストリアの小さな町に居たので紛争程度の花火で済みました。そして年越しそばではなく、年越しワインを飲みました。今年はオーストリアの山の麓の雪の中で年越しをしましたが、僕は日本のこたつに入ってガキ使を見ながら迎える年越しのほうが遥かに良いなと思いました。

 

 

 ③    最後は少し留学を振り返って書こうと思います。気が付けば死ぬほど長いと思っていた留学生活もあと1ヵ月ちょっとになりました。本当についこの前ドイツに来て全く異なる環境で生活をし始めた感じがします。最初は本当に何も出来ず、不安しかなかった留学もたくさんの人と出会い、新しい経験をして今ではこの生活があとちょっとで終わってしまうことを実感できません。ドイツ語がめちゃくちゃ伸びたかといえば、僕自身そんなに伸びてないかなと思います。あまり勉強してこなかったからかもしれません。でもそれでも楽しかった、来てよかったと思えるほど、毎日楽しい生活でした。もちろん、挫折や大変なこともたくさん経験しましたが、それらを含めて本当に貴重な一年間でした。この体験は一生の思い出です。僕が留学の志望理由に書き、この留学の目標にしていた。
 「その土地で、その時間に、そこにいる人達と、そこでしかできない経験をする。」
この体験を本当にたくさんすることができたのはたくさんの素晴らしい人達に出会えたからです。残り一ヵ月ちょっとの短い間も一日一日を大切にして、もっともっと貴重なここでしかできない経験をしたいなと思います。本当に留学できてよかったです。

 

角田 拓海