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レポートアジア・ヨーロッパ圏

【タイ】シラパコーン大学

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สวัสดีค่ะ!
タイ中部、ナコンパトム県にあるシラパコーン大学に1セメスター留学しておりました、国際関係学部国際関係学科4年の星です。約半年の留学が終わり、暑い日々が続く夏のタイを恋しく思いながら、帰国後にこのレポートを書いています。
毎日何度もスコールに見舞われていた雨季から11月には乾季へと変わり、本当に過ごしやすい留学ラスト1ヶ月を過ごしました。日本人にとって“天気がいい”とは太陽が出て、よく晴れた日を指すと思いますが、タイ人にとっての“天気がいい”日というのは、晴れた日ではなく、雨が降らない涼しい日のことを指します。11月の夜は、雨季では考えられないくらい、なんなら半袖でいるのが少し寒いくらいでした。

 

 

《学習面》
授業は留学生向けの授業3つ、ヨガの授業、観光に関する授業を履修しました。
留学生向けの授業では、タイ語の文法やタイの文化やタイ社会について学びました。特に印象に残っているのは、授業の一環として大学内で行われたガネーシャのお祭りに参加したことです。タイを思い浮かべた時に、仏教のイメージが強いと思いますが、ヒンドゥー教の影響も多く受けています。シラパコーン大学のマークがガネーシャということもあり、大学では9月19日~21日の間にお祭りが開催されました。アートを学ぶ芸術学部学生が作った粘土のガネーシャが祭壇に飾られている横で、ヒンドゥー教の僧侶が読経し、地域住民や学生たちが祈りを捧げる。大学内で宗教行事が執り行われることは、私にとってとても新鮮な体験でした。一通りの儀式が終わると粘土で作られたガネーシャは、車の荷台に乗せられます。その後ろを学生たちが歌い踊りながら続き、謎のEDMが流れる中サッケーオ橋がある池までパレードが続きます。さっきまでの神聖な雰囲気とは打って変わり、と思えば周囲の学生が手を合わせて水に沈むガネーシャに祈りを捧げます。伝統と現代が入り混じる面白い体験だったなと思っています。
観光の授業では、ホテルや空港、旅行全般について学びました。先生が講義で話した内容をもとにテーマが科され、それに対してグループのメンバーと話し合い、デモンストレーションを行いました。実際の例としては、旅行手配やホテルマナー、飛行機内でのルールについてなどです。タイ語で長い文章を暗記したことはありましたが、対話となると自分の内容だけではなく、メンバーの台詞も理解しておく必要があるので、とても苦労しました。タイ語でのグループワークや授業内で提出しなければいけない課題など、タイ語未熟者の私にとってハードな部分は多くありましたが、先生やグループの友人たちが困ったときはいつも助けてくれました。話すことや書くことがかなり鍛えられた授業だったと感じています。

 

 

《タイでの生活》
半年間の留学で一番感じたことは、タイにはお祭りが沢山あるということです。上記で大学内でのガネーシャのお祭りについて取り上げましたが、そのほかにも芸術学部のお祭り、創設者であるシン・ピーラシーの生誕祭がありました。私は参加することは叶いませんが、クリスマスやバレンタインの時期もお祭りが行われるそうです。学校を挙げて盛大に行われるお祭りが多く、普段の市場の何倍もの出店が立ち並びます。食べ物だけでなく、洋服や雑貨など様々です。特に9月はシン・ピーラシーの生誕祭の次の週がガネーシャのお祭りだったので、大学内もかなり盛り上がっていました。シン・ピーラシーの生誕祭が近くなると、学校の建物いたるところに描かれているシン・ピーラシーの肖像画が芸術学部の学生によって書き換えられたり、その年オリジナルのTシャツが学部で限定発売されたりと1か月を通して盛り上がっていたようにも感じます。当日は人酔いする程の6学生や地域住民がお祭りに参加します。この日は単に楽しむだけでなく、創設者へのリスペクトの念を各所で感じました。献花台への祈りを捧げる学生やアートであふれる大学、どれもこれも日本では感じ得ない事ばかりでした。
大学からナコンパトムに範囲を広げてみても、フードフェア、菜食週間、オンプラパトムチェディなどたくさんのお祭りがありました。特に大きいのは世界一大きい仏塔であるオンプラパトムチェディでのお祭りです。11月後半に行われるメイン祭だけでなく、前祭からかなりの人であふれていました。夕方からお祭りが始まるのにもかかわらず、昼間から始まる交通渋滞。メイン祭となると本当にずっと渋滞していると先生がおっしゃっていました。オンプラパトムチェディで驚いたのは屋台のパン屋が業務用の大きなオーブンを持ち込みしていた点です。日本のお祭りと違ってお祭りのクオリティすべてが高いとは思っていましたが、オーブンまで持ち込んでいるのは、流石タイといったところでした。半年単位で考えると日本よりも圧倒的にイベントが多いような気がします。その分、タイの文化に沢山触れることが出来たと思っています。

 

 

《さいごに》
タイに来たばかりの頃は、先生が留学生のために分かりやすくゆっくり話していると分かっていながらも、理解するのに時間がかかり、また、言いたいことが上手く言えないなど歯がゆさを感じる場面に直面することが多かったです。タイで出来た沢山の友人たち、授業での学び、様々なイベントを通じて徐々に徐々にではありますが、理解できるようになったのではないかと思っています。
また、留学を通して、語学や文化だけでなく、自分のマインド面からしても大きく変わったと私は感じています。当たり前は当たり前ではないこと、生活の中で他人の目を気にすることは沢山あるけれども自分は自分らしくいていいということ、自分が持ち得なかった考え方や価値観など、言葉では簡単に言えたとしても、実際自分のこととして考えられないような物事を、タイでの生活を通して身に着けることが出来たのではないかと思っています。
この半年間を振り返ると、毎日が本当にあっという間で、充実した留学生活を送りました。
勉強も大きなイベントも日常の何気ない一コマも、すべてが新鮮で大切な思い出となりました。この留学をただ思い出とするのではなく、たくさんの出来事をモチベーションに、今後もタイ語の勉強を続けていこうと思います。