こんにちは。国際関係学部国際文化学科3年の吉田妃美音です。私は8月からインドネシアのスラカルタ市(ソロ)にあるスブラスマレット大学に奨学金留学制度を利用し、留学をしています。留学期間は約1年間を予定しており、現在約2ヶ月が経過しました。初回のレポートでは学校生活や休日の過ごし方、その中で私が感じたギャップなどについて紹介をしたいと思います。
<学校生活について>
私はインドネシア文学学科に所属し、授業ではジャワ文化や文学の歴史、インドネシア語の音韻論などを履修しています。私は学部に入っているため、現地の学生と混ざり授業を受けています。もちろん使われる言語は全てインドネシア語で、専門的な内容を授業内だけで理解するのがまだ難しいです。なので、自分なりに工夫をしながら日々取り組んでいます。実際に行っていることとして、授業中には先生が口頭で説明している内容と、分からない単語など聞き取れるところからメモを取るようにしています。そして、授業後には授業内容の翻訳と復習を欠かさず行なうようにしています。授業では特に言語面で苦労することが多いですが、心優しいクラスメイトの力を借りながら、少しずつ理解できることを増やしていけるように日々努力をしていきたいと思います。授業は基本的にクラスごとに行われるため、友達との距離も自然に近くなります。また、クラスの垣根を超えての交流もあるため授業中も授業外でも楽しく過ごすことができています。
放課後には友達と勉強をしたり、学生団体のガムラン練習に参加をすることもあります。私は留学に行く前にガムランの授業を履修していたので、その経験を活かし、現地では応用をする形で学ぶことができています。ジャワ文化を学ぶ上でこの機会は非常に良い体験となっています。
また、9月には大学で開催された留学生のイベントがありました。私も日本からの留学生枠でそこに参加し、フードブースの担当として日本のおはぎを作るところから配るところまでを一貫して行いました。インドネシアの人々だけでなく、さまざまな国の人とも交流することができ、異文化理解をする上で非常に良い機会となりました。
<休日について>
休日は、金曜日から日曜日の3日間で基本的に自由に過ごすことができています。友達とご飯やカフェに行くこともあれば、1人の時間を過ごすこともあります。その際は、カフェでコーヒーを飲んだり、ジャワ文化を学ぶため博物館へ行ったりすることもあります。Kos(住まい)で過ごす際は、授業の課題や復習をすることが多いです。私の住むKosの周りにはご飯屋さんや雑貨屋さんなどが、非常に充実しているため、できる限り多くの場所に足を運んでみるようにしています。また、ソロにはおしゃれなカフェや歴史的な博物館が多くあるので、これからたくさんの場所に訪れてみたいと思います。
<その他>
私は、現在住んでいるKosに引っ越す前には1週間ほどホームステイをしていました。ホームステイ期間中には地域の幼稚園や市場に行ったり、伝統的な料理を食べたりしました。また、私がそこに滞在していた際、インドネシアは独立記念日を迎え町中にお祝いムードが漂っていました。地域で開催されたLomba-Lomba(さまざまな大会等)に私も参加し、地域の方々との交流を深めることができました。
Kosに引っ越してからは1人での生活となるため、最初はとても不安に感じました。私のKosはエアコンがあり部屋も広く、Kosのオーナーの方もとても優しい方で、いつも話しかけてくれたり、日用品や食べ物のお裾分けをしてくれたりと気にかけてくださります。しかし、トイレ、シャワーが共用で、シャワーもお湯が出ないことから初めはギャップを感じましたが、現在は慣れて問題なく暮らすことができています。隣の部屋に住む学生の方とも仲良くなり、食べ物をシェアしたり、都合が合うときには夜ご飯を一緒に買いに行ったりもします。
Kosから学校までは非常に近く、歩いて15分ほどで行くことが可能です。しかし、私にとってインドネシアの朝はとても早く、朝はあまり時間に余裕がないため、普段はバイクタクシーを頼んで通学をしています。アプリで呼んでからすぐに迎えにきてくれる為、非常に便利です。5分もかからず学部の建物に行くことができ、値段も安いためほぼ毎日利用しています。学校から帰る際はゆっくり歩いて帰ったり、友達がバイクでKosまで送ってくれたりもします。
<最後に>
私は、留学前には言語面や生活面に関する不安がありました。今現在もなお、言語面では特に苦労することが多いと感じます。しかし、友達や町の人々など誰1人として嫌な顔をせず優しく接してくれ、助けてくれます。その度にインドネシアの人々の温かさを感じ、この場所で留学することができてよかったと感じています。この日常に対して日頃から感謝の気持ちを忘れず、始まったばかりの留学生活を楽しんできたいと思います。