本のスペシャリストが創る書評専門紙『週刊読書人』は、あらゆるジャンルの書籍について、専門家による良質な書評が掲載されていて、本を選ぶ時に背中を押してくれる存在です。
この『週刊読書人』の人気コーナー“〈書評キャンパス〉大学生がススメる本”に、歴史文化学科(4年) 外塚 唯さんが書いた書評、ジャッキー・コリス・ハーヴィー著/北田絵里子訳『赤毛の文化史 : マグダラのマリア、赤毛のアンからカンバーバッチまで』が掲載されました(2025年2月14日号)。
外塚さんは2年生の時にジョン・コナリー著/田内志文訳『失われたものたちの本』(2023年3月31日号)で初掲載されると、同年8月に週刊読書人編集部の企画≪大学生が文庫を買う!≫に招待され、神保町の東京堂書店で文庫6冊を選び、選書理由や読書、本の世界に潜む可能性や大学図書館について成城大学生・二松学舎大学生と語り合いました(2023年8月4日号)。さらに同年12月に2度目の掲載となるアンブローズ・ビアス著/筒井康隆訳『筒井版悪魔の辞典 : 完全補注』(2023年12月8日号)が紙面に登場しました。
就職活動や卒業論文作成も一段落し、今回再び書評と向き合って、新しい本を紹介してくれました。
後日談ですが、この『赤毛の文化史』を企画した原書房の方がこんなことを語ってくださいました。
「自分の大学時代にあったらよかったのにな、と思って企画した書籍でした。そんな本を大学生の方に選んでいただけて、本当にうれしいです。どうもありがとうございます!! 本を作っているのも、それを読んでくださるのも、生身の人間なんだよということが伝わったらうれしいです」
1冊の本がどのような思いで作られているのか、改めて感じることのできるコメントをいただきました。
〈書評キャンパス〉は、全国の大学生が自分のおすすめ本の書評を応募し、選考を通った珠玉の作品のみが紹介されています。本学では現在までに学生9名の12作品が紙面を飾っています。
〈書評キャンパス〉に挑戦したい方は、東松山図書館カウンターにお声がけください。
希望する学生は、作家で本学名誉教授の中村邦生先生による書評講座に参加できます。中村先生は月1回、東松山図書館にて開催される書評講座で「本の読み方」「文章の書き方」という書評を書くための基本的な技術や、文学に対する目線などを教えてくださっています。