/Education & Research

ワルシャワ大学ノヴァック学長が本学を訪問 高橋学長と会談・アジア大会出場のテコンドー部を激励

  • Facebookでシェア
  • Xでシェア
  • LINEでシェア
アジア大会に出場のテコンドー部を両学長が激励

ポーランドのワルシャワ大学よりアロイジ・ノヴァック学長(Prof. Alojzy Z. Nowak)が9月18日、板橋キャンパスを訪問した。本学の国際化の方針として、中東欧を軸としたヨーロッパとの学術交流が検討されているが、ヨーロッパを代表し、ポーランドの学術研究を先導しているワルシャワ大学との将来的な学術交流協定や、ノヴァック学長が会長を務めるポーランド大学スポーツ連盟(AZS)との交流などについて、本学高橋学長及び関係者と会談した。

本学では、各分野で展開されている多様な研究活動をワルシャワ大学と一気に交流させるのではなく、すでに進行している歴史研究、震災研究、安全保障関係のプロジェクトのほか、本学の強みを生かした分野を探して着実に実績を積み重ねていく方針である。今回のノヴァック学長の訪日にあわせ、本学への訪問が実現し、以上の点について忌憚ない意見交換がなされ(第1部)、またノヴァック学長が会長を務めるポーランド大学スポーツ連盟に関する現状と日本側との交流の可能性についての講演がなされた(第2部)。今後の本学の国際的展開が期待される。

第1部 表敬訪問・懇談

第1部では、高橋進学長をはじめ、武田知己副学長、松原孝明国際交流センター所長、ならびに平尾磨樹健康科学科教授が出席し、ノヴァック学長を出迎えた。

高橋進学長からの挨拶と本学の特徴であるスポーツについて話があり、続いて武田副学長からノヴァック学長の紹介がなされた。

懇談の中でノヴァック学長は、欧州やポーランドの若者の間で極東・日本研究への関心が急増しており、現在では学生の50%以上が極東地域への留学や研究を希望している現状に触れた。また、40〜50年前から「日本の奇跡」や「ジャストインタイム」をはじめとする日本式経営が熱心に研究されてきた歴史を振り返り、かつて反共産主義運動「連帯」の指導者レフ・ヴァウェンサ(ワレサ)元大統領が「日本人のように働けば追いつける」と国民に語りかけたエピソードを紹介した。約40年を経てポーランドがその水準に近づいている喜びと、近年の宮島昭夫氏(本学園評議員、2020-2024ポーランド駐箚特命全権大使)ら日本大使との親密な交流を通じた両国の深い絆について語った。

両大学の今後の学術交流方針について活発な意見交換が行われた後、日本の伝統ある書道筆の記念品贈呈や記念撮影が行われた。

第2部 ノヴァック学長講演とテコンドー部員らを交えた交流

続く第2部では、宮城修副学長、田中博史スポーツ科学科教授、島垣修入学センター事務室長も加わり、それぞれの自己紹介に続き、ノヴァック学長による「スポーツ科学分野における国際交流」をテーマとした講演および質疑応答・懇談が行われた。

講演の中でノヴァック学長は、「スポーツは常に私の人生の一部であり、自分を形作ってくれた」と語り、スポーツを通じて育まれる「忍耐力、規律、目標達成への執念、フェアプレイの精神」は学問や大学経営、社会生活すべてに通じる重要な要素であると強調した。

さらに、ノヴァック学長が会長を務めるポーランド学生スポーツ協会(AZS)のプレゼンテーション資料をもとに、その壮大な取り組みと実績が紹介された。118年の歴史を誇るAZSは、約97,000人の会員、185の大学スポーツクラブ、3,000のスポーツセクション、155種類の活動種目を擁し、ポーランド・オリンピック代表チームの3分の1を占めるトップアスリート育成の強固な基盤となっている。これまでオリンピックで通算66個(金20、銀17、銅29)のメダルを獲得し、1928年のハリナ・コノパツカ選手によるポーランド初の金メダル(陸上・円盤投)以来の輝かしい歴史を有するほか、世界大学選手権で706個、ヨーロッパ大学選手権・ゲームズで544個のメダルを獲得している実績が示された。また、EUSA(ヨーロッパ大学スポーツ協会)の最優秀ナショナル協会など数々の賞を受賞している。

同時に、トップレベルのエリートスポーツにとどまらず、年間18,000人の学生アスリートが参加するポーランド大学選手権(35競技・150大学)や、20,000人が参加する大学間リーグ(16リーグ・40競技)といった草の根の学術スポーツが展開されていることも示された。加えて、7,000人の青少年アスリートを育成するシステム、欧州委員会(EU)の #BEINCLUSIVE アワードを受賞した障害者スポーツ大会(IMP AZSやGames Without Barriers)、60歳以上を対象とした「Senior Camp」や「Senioriada」といったシニア向けプログラム、さらには年間18万人が参加する全世代向けスポーツ機会の創出など、多世代にわたる健全な社会づくりに貢献している活動実態が詳しく発表された。

懇談の場には教職員に加え、本学の特別強化運動部であるテコンドー部から金井洋総監督、9月19日開幕の第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)にも出場する加藤貴士選手(スポーツ科2年)と卒業生の前田秀隆さん(後藤回漕店)に加え、山田美諭さん(城北信用金庫)、加藤柚帆さん(東日本三菱自動車販売)が参加した。

トップアスリートである学生たちを交え、スポーツ科学や運動部活動を通じた国際交流の可能性について熱心な議論が交わされた。

今回の訪問を足がかりとして、両大学が対応可能な分野から着実に実績を積み重ね、今後の教育・研究およびスポーツ分野におけるパートナーシップのさらなる発展が期待される。

2026年7月14日学術交流訪問について