教育・研究/Education & Research
宮城県 東松島市との交流事業
「東松島フレンドシッププロジェクト」について
本学のキャンパスのある「東松山市」は、東日本大震災で大きな被害に見舞われた宮城県「東松島市」と市の名称が一文字違いであり、はじめはそのような縁から応援、交流事業が始まりました。これまでに、相撲部による「ちびっこ相撲」や管弦楽団による「復興応援コンサート」、全學應援團による「JR仙石線開通記念式典」での応援活動やローバースカウト部による継続的なボランティア活動など、多くの学生が東松島市を応援してまいりました。
本学では当初から被災地支援という言葉は使っていません。支援とは「支えあうもの、援助すること」だと言われておりますが、「支援」を「応援」という言葉に直して使っています。この「応援」とは、「一緒になって仲間を励ます」という意味が込められているからです。
そして2015年度から、お互いの末永い友情と発展を願い、この交流事業を「東松島フレンドシッププロジェクト」として、新たな一歩を踏み出しました。
地域連携基本協定
本学と宮城県東松島市は、2017年1月27日(金)に地域連携基本協定を締結しました。
本協定の締結により、発展的な連携を展開する体制が整うことから、相互が持つ資源を有効に活用し、より一層の連携事業を推進してまいります。
「東松島フレンドシッププロジェクト」を通じて、宮城県東松島市との末永い友情と発展を願い、継続的な交流事業に取り組んでまいります。
協定事項は以下の通りです。
(1)地域の自立と発展に関する協働の調査・研究及び実践
(2)地域の産業、経済の振興に関する協働の調査・研究及び実践
(3)地域の防災力の向上に関する協働の調査・研究及び実践
(4)地域の教育力の向上に関する協働の調査・研究及び実践
(5)地域福祉の増進、芸術・文化、スポーツの振興に関する協働の取組
(6)前5号に掲げる活動を担う人材の育成と支援
(7)地域課題の解決に資する協働の調査・研究及び教育活動
(8)インターンシップ等の現地学習に関する事項
(9)施設設備等の利用に関する事項
(10)前各号に定めるもののほか、両者が協議のうえで必要と認めた事項
協定締結日
2017年1月27日
これまでのあゆみ
2012年度 | 「ちびっこ相撲」(相撲部) |
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2013年度 | 第1回 管弦楽団 復興応援コンサート |
2014年度 | 第2回 管弦楽団 復興応援コンサート |
2015年度 | JR仙石線開通記念式典 応援演舞(全學應援團/吹奏楽団) |
2016年度 | 第4回 管弦楽団 フレンドシップコンサート |
2017年度 | 第5回 管弦楽団フレンドシップコンサート |
2018年度 | 第6回 管弦楽団フレンドシップコンサート |
2019年度 | 第7回 管弦楽団フレンドシップコンサート |
2020年度 | フレンドシップ公開講座「親子でたのしい“算数”教室」 |
2021年度 |
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2022年度 | |
2023年度 |
フレンドシップ公開講座「親子でたのしい理科教室」(2023)
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実施事業の概要
管弦楽団によるコンサート(2013年~)
2013年度より管弦楽団によるコンサートを行っており、当初の「復興応援コンサート」から「東松島フレンドシップコンサート」に名称を変え、毎年実施しています。
東松島市や近隣市町村の多くの地域のみなさまにご鑑賞いただき、コンサートの最後にはご来場のみなさまと一緒に「花は咲く」を合唱しています。
音楽を通じた本学と東松島市のすべての方々との友情の証となるよう、今後も継続して取り組んでまいります。
東松島フレンドシップSD-PBL(2016年~)
震災から6年が経過した東松島市は以前の生活を取り戻しつつある一方で、観光産業の復活や新たな街づくりにおけるコミュニケーションの構築などの課題が浮き彫りになっています。
そうした中で、課題の解決に向けた協力を行いたいという思いから、「東松島フレンドシップPBL」がスタートしました。選考により選抜された学生が、東松島から提示された課題解決に向けた事前学習と、現地フィールドワークを行いました。
現地フィールドワークの最終日には東松島のみなさまに研修成果を報告し、複数の提案について、実現に向けて検討していくことになりました。
なお、2018年度から、事務職員の能力と資質を向上させるための研修の一環(SD)として、大学職員と東松島市職員が各チームに1名ずつアドバイザーとして加わり、大学教職員と学生、市役所が一体となって事業を進めています。
※PBLとは…「課題解決型授業(Project Based Learning)」
あらかじめ設定された課題(問題)やテーマについて、グループワークや討論を通じて解決策を導き出す学習方法。指導者からの一方的な授業ではなく、学生が主体となり結論を導き出す、実践形式の教育手法として近年注目を集めている。
ローバースカウト部による復興応援活動(2013年~)
東松島市で活動されている方々の指導の下で、津波で地形が変化した海底に設置する「岩礁」の製作や、林木の間伐作業補助による森林環境の整備など、時期に応じて必要とされる活動を実施しています。