「書道文化演習1」(現在の科目名称は「日本文化実地演習」)は、博物館や寺社などでさまざまな書の作品を鑑賞し、図版ではわからないことを発見すること、またその作品が生まれた背景を考え、ひいては日本文化を考えることをめざしています。都内の博物館はもとより、京都、奈良などへの2泊3日の研修旅行も実施しています。授業で十分に予習してから実物を見るのですから、作品を深く鑑賞し理解することができます。
学科紹介/Department
書道学科
国際交流・留学制度
国際交流
本学科は、中国美術学院(杭州市)・國立台湾藝術大學(板橋市)・首都師範大学(北京市)・中央財経大学(北京市)の四大学と「学術交流協定」を締結し、教員・学生を派遣したり、展覧会を開催したり、幅広い国際交流を展開しています。
また、中国美術学院と國立台湾藝術大學とは「書画短期研修」に関する「覚書」を締結しています。科目名称は「漢字文化実地演習(旧:書道文化演習2)」です。3年次生のカリキュラムの一つとして開講しています。両大学で教授陣から書画の実技の授業を受講し、博物館・美術館や名所旧跡を訪ねて、書道文化を含めた中国文化や台湾文化に直接触れてもらい、見聞を高め視野を広げることと学生同士の交流の輪が広がることを目的にしています。過去の実施年度は次の通りです。
「中国美術学院」2002/2005/2007/2010/2013/2015/2017/2019
「國立台湾藝術大學」2004/2006/2008/2011/2014/2016/2018
但し、サーズ(2003)、インフルエンザ(2009)、日中関係(2012)、新型肺炎(2020・2021・2022)のため中止しました。(下記の海外研修も参照してください。)
留学制度
国際交流センターが主管する留学制度(英語圏・中国語圏)と書道学科独自の奨学金留学制度とがあります。
書道学科では毎年度「奨学金派遣留学生」を募集しています。この制度は、本学4年間の在籍中に、1年間を本人の志向する外国の大学に留学し学習するものです。留学に関する費用は奨学金として大学から支給されます。詳細は下記の「書道学科奨学金留学生について」を参照してください。
国内研修
京都や奈良などの博物館、寺院などを訪ね、たくさんの書の作品を鑑賞。
海外研修
台湾の書・画・篆刻に触れ、現地講師からの直接指導も体験。
2008年度の「書道文化演習2」(現在の科目名称は「漢字文化実地演習」)は、台湾の国立台湾芸術大学で行われました。台北に隣接する板橋市にある台芸大は、台湾屈指のレベルを誇る芸術系大学で、現地の専任スタッフが書・画・篆刻の特別講座を担当してくれます。台湾の教え方は日本とは違うところも多く、戸惑う受講生もいましたが、一方で非常に新鮮に受け止められ、その後、書を学ぶうえで貴重な体験に。また、学外の美術館・博物館等の諸施設を参観したり、書画や篆刻に関わる史跡を訪問。12月21日~27日の7日間の研修はかなりハードスケジュールですが、台芸大の学生8人が寝食をともにして交流を図ります。書を志す同世代のメンバーが熱く語りあう貴重な機会となっています。
書画の名品に触れると、理屈抜きで納得できることも多く、大きな刺激を受けます。この書画短期研修に参加したのを機に、長期留学をめざす学生も毎年います。
書道学科奨学金留学生について
応募資格 | 文学部書道学科に在籍する2~3年生 |
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募集人員 | 1名 |
留学先 | 本人の希望する大学 |
留学期間 | 1年 |
奨学金 | 「奨学金派遣留学規程」に基づいて、100万円を限度として渡航費、生活費が支給され、本学1年分の授業料を限度として、留学先の授業料が交付される。 |
単位認定 | 留学先大学の履修単位により30単位まで振替が可能。国際交流委員会の検討案を学科会議で検討し、文学部教授会で承認される。 |
選考基準 | 書類と面接により選考する。 |