5月9日の土曜日、日本近世・近代史を専攻する久住ゼミの学生が、北区飛鳥山にある渋沢史料館を訪問しました。新たに1万円札の顔となった渋沢栄一に関する展示や調査・研究を行う史料館です。当日は、同館の桑原館長から史料館の沿革、渋沢栄一と飛鳥山の関係などについて、熱いお話を聞くことができました。飛鳥山は明治期以降、渋沢邸が置かれた場所で、渋沢は幕末期に仕えた徳川慶喜や、政財界の重要人物たちと、この場で交流しました。
学生たちは常設展示と企画展を観覧し、また史料館に隣接する、大正期に建てられた国指定重要文化財である青淵文庫や晩香廬などの内部も見学しました。
当日の学生の感想です(読みやすくするため、一部手を入れています)。
・渋沢史料館を見学して、渋沢栄一について、展示や実物の史料を通じて理解を深めることができた。青淵文庫や晩香廬を間近で見学したことで、レセプションルームとして使われていた当時の雰囲気を感じることができた。今回得た知識や感じたことを今後の学習に活かしていきたいと思う。
・自分が特に印象に残ったことは、この場所に著名な多くの人が訪れていたということです。徳川慶喜が訪れたのはもちろん、インドのタゴールというノーベル文学受賞者や蔣介石も訪れたと聞いて驚きました。今回の見学ですべてを見て回ることができなかったのでまた行こうと思います。
・本館の展示だけでなく、敷地内に残る晩香廬と青淵文庫という二つの大正時代の建築物も拝見しました。これらの建物は、精緻な装飾や美しいステンドグラスが施されており、国内外の技術を取り入れた、当時の雰囲気を感じました。実業家としての顔とはまた違う、渋沢のこだわりを垣間見ることができました。渋沢が日本の近代化において「資本主義の父」と呼ばれるゆえんを、単なる知識としてだけでなく、間近で感じることができる空間でした。実際に建物に入ることで渋沢という人物を身近な存在として認識でき、貴重な時間を過ごせました。


