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大東文化大学歴史文化学会シンポジウム「歴史の道と地域社会」 のご案内

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2022年、毛呂山町の鎌倉街道上道が、国の史跡に指定されました。周知のように、 毛呂山町の鎌倉街道上道は、「中世の街道の遺構が良好に保存されているだけでなく、宿場と墓域、その境界という一体的な空間が残り、中世の街道の状況を明らかにする重要な遺跡」として評価されました。このように、最近では、城や寺院などの建物だけではなく、道自体が史跡として着目されるなど、歴史への関心は大きく広がりつつあります。

 長い間、古道研究は在野の研究者によって担われてきました。その内容も道筋や構造の検討が中心であり、趣味的な扱いを受けてきた感があります。しかし、1990年代末頃から、状況は変わります。考古学を始めとする他分野との協業により、精度の高い復元が可能となったのみならず、道路を軸にする形で、地域社会や権力論なども論じられるようになり、新しい成果を生み出しています。

 本シンポジウムでは、各地の歴史の道にスポットをあて、その上で、道路研究の「これから」を考えます。それはわたしたちが古道研究という言葉から連想するような、過去の道路の復元という行為を越え、地域の人たちにとって、道とは何であったのか。あるいは歴史の道を今後どのように保存し、地域のために活用していったらよいか、など、未来に向けての議論も深めてみたいと思います。

 当日は、道研究の第一人者の先生方と、学生による調査結果を披露する、という企画を考えました。最新の研究成果を拝聴できる良い機会ですので、是非とも多くの皆様のご参集をお願いしたいと思います。(コーディネーター 落合義明)

 

【日時】2024年 3月9日(土)13:00-16:30

【会場】大東文化会館ホール(東武東上線「東武練馬」駅下車徒歩5分)

【参加費】無料

【定員】150名(当日先着順)

【コーディネーター】落合義明(大東文化大学)・宮瀧交二(大東文化大学)

【報告】

・「道路名称に込められたモノ」岡陽一郎(東北芸術工科大学)

・「中世の道を活かす」佐藤春生(毛呂山町歴史民俗資料館)

・「坂東三十三箇所観音巡礼と道」浅野寛斗・堀池俊輔・本間正樹・宮田善晃(大東文化大文学部歴史文化学科学生)

・パネルディスカッション(司会:落合義明)

【主催】大東文化大学歴史文化学会

【後援】一般財団法人リモート・センシング技術センター

【お問い合わせ先】E-mail:audrey@ic.daito.ac.jp(宮瀧)