Graduate school

経済学研究科

委員長からのごあいさつ

経済学研究科委員長中村 宗悦Nakamura Muneyoshi

経済学研究科は、1972年に修士課程(現・博士課程前期課程)、1978年に博士課程後期課程が設置され、これまで多くの修了生を社会に送り出してきました。本学においても長い歴史と実績を有する研究科の一つです。

本研究科の教育研究は、経済学の基礎を重視する点に特徴があります。ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学といった理論的基盤を着実に身につけることは、いずれの専門分野に進むにせよ不可欠です。そのうえで、各院生の関心に応じて多様な分野の教員が研究指導にあたり、少人数教育のもとで、一人ひとりの問題意識を丁寧に深めていく体制を整えています。また、研究生の受け入れなどを通じて、多様な研究ニーズにも柔軟に対応しています。経済学は、一方では体系化された学問です。基本的な理論や分析手法については、一定の共通基盤が確立されています。しかし他方で、現実の経済は常に変化し続けており、その変化をどのように理解し、説明するのかという課題に、決定的な答えが与えられているわけではありません。むしろ、既存の理論では十分に説明しきれない現象にこそ、研究の出発点があります。

本研究科では、こうした「まだ十分に説明されていない現実」に向き合い、それを自らの問題として考え抜く力を養うことを重視しています。理論を学ぶことは目的ではなく、それを手がかりとして現実を問い直すことにこそ意味があります。経済の諸問題に関心を持ち、自ら問いを立てて考えたいと望む方にとって、本研究科はそのための場となるはずです。皆さんとともに、現代の経済をめぐる諸課題について考える機会を持てることを期待しています。