Graduate school

法学研究科

大学院進学を考えている皆様へ

「大学院とは一体どういうところなのか?」、「試験対策はどのようなことをすればいいのか?」といった疑問にお答えするページです。
法学研究科のカリキュラム・シラバスや入試情報はコチラをご覧ください。

大学院では何を学ぶのか?

法学研究科で学ぶことの意味付けは、法律学や政治学の学問分野について問題発見能力と問題解決能力を養うことです。また、ある学問分野の方法論を通じて、論理やデータ等の処理能力を養うことにより、将来の自分のスキルアップやキャリアアップのために、専門的な学問を学ぶことにあります。

大学院の前期課程で修士論文を作成する過程は、院生にとって達成感のあるものとなります。学問的な知識を豊富に身につけて、修士号取得を契機にキャリアアップを図るとか、学会誌への論文発表など、研究能力の向上により直接成果を得られると同時に、院生同士の人脈の拡大や友情の形成などのメリットもあります。

大学院でこれらの達成感を得るためには、学力だけではなく、体力、気力、積極性、向上心といった要素も大きく関わってきます。また、大学院での院生としての生活を通じてこれらの要素を学び身に付ける訓練が出来ることもあるでしょう。

大学院への進学準備-受験から合格まで-

進学タイプを決める

資格を取得したい、新しいスキルを身に付けたいなど、大学院をめざす理由は人それぞれ異なるでしょう。まず、ビジネス・キャリア(公務員や民間企業へ就職する)を目指すのか、あるいはアカデミック・キャリア(大学教員や公的研究機関の研究員)を目指すのかを考える必要があります。

何を学ぶか目的をハッキリさせる

自分が研究したいテーマ、学びたいことを決めてから受験する必要があります。チェック項目は、学べる内容、カリキュラム、履修形態、学費、試験科目、入試日程などです。ホームページや入試要項などで情報を入手してください。

研究計画書を準備する-合否を左右する重要な書類-

研究計画書は、入試の合否を左右する重要な書類です。専門試験と同様のウエイトがあるのでこれをしっかり書くことです。研究計画書とは、大学院に入ってから自分が研究、学習しようとするテーマ及びその内容の概要をまとめたもので、大学院での研究プランを大学院の指導教授に提出するものです。
研究計画書は大学院入試の出願書類の中に含まれているもので、入試の願書と一緒に提出します。研究計画書の書き方は、「お約束」があります。テーマとコンセプトを明確にして、自分の考えを論理的にまとめます。具体的には下記の項目を参考にまとめたら良いでしょう。

  1. 研究目的
    どんな分野に関心があるか、研究テーマの背景や動機などの研究目的
  2. 研究のテーマ
    テーマの概要、先行研究を踏まえたテーマの新しさや問題点など
  3. 研究方法
    たとえば実態調査や判例を分析するなど、どのような方法・手法で研究を進めるか
  4. 資料・参考文献
    研究に必要な資料・文献を示す

学部ゼミでの研究テーマを継続する場合は、ゼミの先生に相談しながらまとめると良いでしょう。

大学院の出願要件と入試科目を調べる

入試準備として挙げられるのは、出願書類、小論文、語学または専門試験、面接(口頭試問)などです。法学研究科の入学試験ではこれら全てを課すわけではなく、出願要件によって試験科目が異なります。試験内容は「大学院入学試験要項」で必ず確認してください。

筆記試験対策をする

入試対策は語学や専門知識の理解度によって始める時期が異なってきますが、遅くとも秋季入試(10月試験)の場合には6月頃から始め、春季入試(翌年2月試験)の場合には9月頃から始めておきましょう。 法学研究科では、筆記試験と面接試験によって研究分野に関連する学力を審査するので、過去問題を取り寄せて、大まかな出題傾向を把握しておくことも必要です。

面接試験対策をする

面接対策も忘れずにしておきましょう。 法学研究科の面接試験は、受験生1人に対して、教員2~3人で行われます。主に研究計画書の内容や志望理由について質問がなされます。また、志望する専門分野についても聞かれます。ここで自分の志望目的や研究目的、研究計画書の内容をしっかりアピールしましょう。

具体的には・・・ ・あなたの研究計画を3分で説明してください。 ・あなたの研究の問題意識についてこれまでの研究(発行研究)と比較して説明してください。 ・前期課程修了後はどのような進路を考えていますか? などいった質問を受けることになるでしょう。自分の研究目的について、論理的に表現できることは、受験で成功するだけではなく入学後により良い研究を行うためにも必要なことです。

出願書類を準備する

出願締切りの直前になって慌てないように、卒業(見込)証明書、ゼミに所属している場合は指導教授の推薦書(進学承諾書でもある)、研究計画書、健康診断書などを準備しよう。また、法学検定試験に合格している人、語学関係の検定試験(TOEFL、TOEIC、英検)のスコアを有している人、各種資格試験(宅建主任者、行政書士、司法書士など)に合格している人は、認定証などを提出するとよいでしょう。詳しいことは、入学センターで尋ねて下さい。

大学院生の学習相談に応じる「ティーチング・アシスタント」制度

法学研究科には、前期課程の大学院生に対する学習アドバイザーとして、「ティーチング・アシスタント(TA)」制度があります。TAは、法学研究科に在籍する後期課程の大学院生が担当しており、研究方法、論文の書き方、図書館の利用の仕方、適切な参考文献の探し方、院生の生活全般など、さまざまな相談に乗ってくれます。大学院進学後の学習や生活に不安を持っている人は、入学試験の受験前や進学後に相談するとよいでしょう。