Graduate school

文学研究科

委員長からのごあいさつ

文学研究科委員長網代 敦Ajiro atsushi

 皆さん、こんにちは。大学院文学研究科へようこそ。ここでは私たちの研究科での学びについてと、全体の特色をお話ししたいと思います。

 学部の四年間を通して皆さんはいろいろなことを学んでこられたことと思います。ゼミナールや卒業論文に取り組み、「研究」の面白さに目覚めた人がいることでしょう。あるいは四年間の内で吸収した個々の知識をより体系的なものに組み立て、自己を再確立しながら、もう一つ高い段階へと「専門性」を深めてみたいと思っている人もいるでしょう。さらには教員免許を取得したけれど、もっと実力を高めて視野を広げた上で教壇に立ちたいと考えている人もいらっしゃることと思います。そのような取り組みができるところが、大学院なのです。

 各専門の教授陣の下で、多様な文献を講読し、解釈・分析を試みながら議論を繰り広げ、実技や実践活動をも行いながら研究の成果を深めプレゼンテーションの場に結び付けていくということが、大学院で求められる事柄です。その成果として学内外の学会の場で研究発表をし、論文作成に取り組むことになります。学部と異なり相当の学習量が求められますが、研究の本質は何かを理解し、そこから得られる充実感を極めることができる場です。思考力を徹底的に磨き、学問を通し複眼的な視野を培うことは人文系の研究の主眼点であり、それができる強みでもあります。

 本研究科は、五つの専攻(日本文学・中国学・英文学・書道学・教育学)からなっています。このうち、日本文学・中国学・書道学専攻は、博士課程後期課程までを有し、毎年博士号取得者を輩出し、研究者や大学教員の道に進む者もおります。前期課程修了後に専修免許を取得して高校教員になる者もおります。英文学・教育学専攻は修士課程までですが、その後、留学等によって研鑽を積み、同様に高校教員になる、あるいは他大学の博士課程後期課程に進学し、更なる向上を目指し研究職に就く人も多く見られます。本研究科修了生で大東文化大学の教壇に立っている人も少なくありません。

 海外に目を向けると、中国、台湾、ヨーロッパ、アメリカなどに留学して勉学に励む院生が多いのも大きな特徴です。と同時に海外からの留学生を積極的に受け入れ、国際的な学術交流と研究教育の場を提供しています。さらに社会人からの入学も積極的に進めています。入試に社会人方式を設けているほか、現職教員一年修了コースを日本文学・中国学・教育学専攻に設けています。全国の小・中・高等学校に現職の専任教員として勤務されている方が、一年間で課程を修了して修士の学位と専修免許状を取得することができるようになっています。さらには研究生として、また科目等履修生として個別の授業を履修できる制度もあります。

 人文系の学問研究の奥深さを認識し直し、その面白さを体感しつつ思考力を高める機会を見つけてみませんか。是非、私たちの各専攻科のサイトにアクセスをしてみてください。

 ご相談のある方は、文学部事務室まで随時お申し出ください。また、大学院進学説明会においても個別相談の機会を設けていますので、ぜひご活用ください。