Graduate school

法学研究科

法学研究科政治学専攻主催・大学院法学研究科講演会を開催いたしました。

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 2022年7月8日(金)に武田真一先生(宮城教育大学特任教授、311メモリアルネットワーク代表)をお招きして、「震災に向き合うということ――3・11から11年の視点」と題する講演会をハイブリッド方式で開催いたしました。
講演では、東日本大震災の復興の過程と問題点が理路整然とまとめられたうえで、被災者の心のケアなどのソフトの面での復興が遅れていることが指摘されました。地震はもちろんのこと、台風や豪雨災害などを加えれば、日本はまさに大規模災害が頻発する地域です。だからこそ、大規模災害における悲劇を繰り返さないためにも、東日本大震災の経験を語り継いでいく必要があることを武田先生は説いておられました。
 東日本大震災の復興過程における問題点を整理して、将来のために改善していくことが目指されなくてはなりません。それゆえに、学生が東日本大震災の被災の状況と復興過程、その問題点を学ぶ機会を設けております。このたび、法学部政治学科で開催しているアクティブ・ラーニングと現地研修を組み合わせた政治学インターンシップという科目の意義をあらためて確認しました。
さらに、武田先生は、誰しもが尊厳ある死を迎える権利があることを強調して、大規模災害において誰もが命を落とさないようにするために普段から備えることの重要性を訴えられました。講演でお話になられた内容をさらに敷衍すれば、国内外で目を覆いたくなるような出来事が起きている現在において、私たち全員が尊厳ある死を迎えられるようになるために様々な問題に取り組んでいく必要があるでしょう。
 法学研究科政治学専攻ではこのような講演会を今後も開催していきたいと考えています。