6月学校医予定表(板橋キャンパス・東松山キャンパス)
熱中症に注意!!
新年度が始まって2か月が経ち、慣れてきた反面、疲れも出てきているのではないでしょうか。
なるべく規則正しい生活、適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠・休養を心がけてください。
そろそろ暑くなり始めます。朝ご飯を食べずに大学に来ている学生さんも多く、熱中症を心配しています。
一般的に、人の水分出納は約2.5L/日と言われます。
その内訳は、尿:約1,500ml 便:約100mlだけでなく、不感蒸泄という呼気や皮膚から失われる水分が約900mlと言われています。
私たちのカラダにある水分の重要な役割の一つに カラダの熱を逃がす働きがあります。
①皮膚の血管からの熱の放散
②汗の蒸発による気化熱
体液が不足すると、皮膚を流れる血液が減って汗の量も減るため、熱を逃がすことができず、 体温が上昇しやすくなります。そのため 熱中症のリスクも高まります。
お茶や水など飲み物として摂取する水分だけでなく、食事で取れる水分も大切です。
保健室にいると「朝ご飯を食べる時間がなかった」「朝ご飯を食べる習慣がない」という話をよく耳にします。
寝ている間も、呼吸や汗で体内の水分は減っています。これから本格的な暑さがやってきます。少しでも食事をする習慣を身に着けて、水分摂取を意識的に行っていきましょう。
ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)に注意!
ペットボトル症候群とは、炭酸飲料や清涼飲料水の多飲により吸収の早い糖類が高血糖状態をまねくことで起こる急性の糖尿病のような状態です。
ペットボトル飲料などの糖分が入っている飲み物をたくさん飲むことで、体に吸収しやすい糖類がいっきに吸収されてしまい、高血糖状態を引き起こします。
高血糖状態になると、カラダは糖を薄めようと水分を欲して、のどの渇きが生じます。そこで糖分がたくさん入っている飲み物を摂取してしまうと、さらに高血糖になるという悪循環に陥ってしまいます。
ペットボトル症候群は、著しい喉の渇き、多尿(尿量が多い)、倦怠感(体がだるい・疲れやすい)、イライラ、 吐き気などの症状が現れ、ひどくなると意識が低下し、昏睡状態に陥ることもあります。少しでも「おかしいな??」と思うことがあれば、病院の医師や、学校医・保健室看護師に相談してください。