高校生のためのアジア理解講座

高校生のためのアジア理解講座とは?

学部開設から 20年間取り組んできた「アジア理解教育の総合的取組」が、文部科学省の 2006年度「特色ある大学支援プログラム」に選定されました。その対外的な発信事業の一環として開催されるものです。「高校生のための」と謳っておりますが、一般の方々の参加を制限するものではありません。どなたでも受講頂けます。

受講される方々にアジアへの関心と理解を深めて頂くため、講座は全て本学部で教鞭を執る専任教員が担当し、教員それぞれの専門分野を生かした平易で簡潔な解説・説明を行います。

高校生のためのアジア理解講座:後期

10月27日 : 『韓国社会と儒教』

古川宣子 国際文化学科 准教授

韓国を旅行した日本人が韓国人の「礼儀正しさ」に驚いたという話をよく聞きます。日本と似ている点も多く、かつ最も近い外国である韓国。その社会で現在も重視されている儒教的な考え方や、親族関係・一族意識などを紹介しつつ、韓国人の価値観にせまります。

※終了しました。

11月10日 : 『ベトナムにおけるドイモイ政策と文学』

加藤 栄 国際文化学科 准教授

1990年代半ばから急速な経済成長を続けるベトナムは、東南アジアでもっとも注目される国のひとつになっています。長期にわたった戦争から平和の時代へ移行し、国際社会への参入を果たす中で、ベトナムの文学はどのように変貌したのでしょうか。この講座では、ベトナムにおける社会や文化のあり様と絡めながら、その現状をわかりやすく解説します。

※終了しました。

11月17日 : 『インドの魅力―体験的インド論―』

篠田 隆 国際関係学科 教授

インドは中国とともに世界の超大国になりつつある。インドとの経済、文化交流は日印両国にのみならず、アジアや世界の発展と安定のためにますます重要になっている。10年間インドに在住した経験に基づき、インドの魅力、交流を通して感じ考えたことを語りたい。

※終了しました。

11月24日 : 『イスラームと政治の関係』

松本 弘 国際関係学科 准教授

いわゆる「イスラム原理主義」や「イスラム過激派」について、エジプトの事例を中心に、アラブ世界におけるその思想や史的展開を解説する。特に1990年代の変化から、穏健派と過激派の分離課程に焦点を当てる。

※終了しました。

高校生のためのアジア理解講座:前期

6月2日 : 『アジアとはどんな世界だろう?』

押川典昭 国際文化学科 教授

「アジア」と聞いて、みなさんは、どんな世界をイメージするでしょうか。古い文化と伝統の息づく世界、イラクやアフガニスタンなど戦火の絶えない世界、中国やインドを中心に急速な経済発展をとげつつある世界、仏教やイスラム教、ヒンドゥー教、キリスト教など多様な宗教が混在する世界、豊かな食文化を育んできた世界……。たしかに、どれもアジアの一面を伝えています。しかしこの講義では、そもそも「アジアはなぜ《アジア》なのか?」という、一見あたりまえで、それゆえ深く問われることのない問いから始めてみたいと思います。私たちがなんの疑問もなく、そこにあると思っている「アジア」という世界は成立するのか、成立するとすれば、どんな条件で成立するのか、といったことです。そうすると、これまであたりまえだと思っていたアジアが、違った姿で現れてくるはずです。

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6月9日 : 『イスラム教とは何だろう?』

高野太輔 国際関係学科 講師

いま、新聞の国際面やTVのニュースを見ると、イスラム世界の出来事が毎日のように報道されています。イラク戦争、パレスチナ紛争、石油問題など、現代の世界情勢を理解するためには、イスラム世界を知ることが避けて通れないのです。しかし、肝心のイスラム教という宗教について、われわれ日本人は何を知っているでしょうか。どこか遠くの国で信じられている、何だかよく分からないモノ、という程度の認識しか持っていないのはないでしょうか。この講義では、イスラム教徒が何を信じ、何を守っているのか、高校生の皆さんに分かりやすく解説してみたいと思います。

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6月 16日 : 『ガンディーのインド ・ ITのインド』

井上貴子 国際文化学科 教授

インドはさまざまな顔をもっています。独立運動の指導者ガンディーからは、カースト差別や貧困を思い出すかもれません。仏教の発祥地、ヨーガや古代文明といったイメージもあるでしょう。一方、近年では国際的に活躍するインド人IT技術者がマスメディアでさかんに紹介されるようになりました。台頭するインドとのビジネスは、いまや全世界の熱い注目を集めています。ガンディーのインドとIT先進国のインド・・・このまったく正反対の顔が両立することこそが、インドの最大の特徴だといえるでしょう。今年は、日印友好50周年を記念する日印交流年として数多くのイベントが企画されています。今後、日印関係が強化されることは確実です。この講座で、大国インドのなぞにせまってみましょう。

※終了しました。

6月 23日 : 『米・象・ムエタイの国タイ?』

遠藤元 国際関係学科 准教授

みなさんは東南アジアの「タイ」と聞くと、どのような国を思い浮かべるだろうか。広大な水田風景や独特の「浮き稲」、人を乗せてゆったりと歩く象、あるいはタイ式キックボクシング「ムエタイ」を想像する人が少なくないのではないか。こうしたイメージは、確かにタイの一面を表している。しかし、これだけでタイの全体像を推し量るとすれば、大きな誤解につながるのもまた事実である。この講義では、タイを中心に東南アジアの今の姿を紹介しながら、それらの国々と日本の新たな経済関係についてみなさんとともに考えたい。

※終了しました。

6月 30日 : 『日本と中国のはざまから日中関係を考える』

鹿錫俊 国際文化学科 教授

日中関係はすっかり冷え切っていた長い冬の時代を経て、首相どうしの相互訪問をきっかけに氷を溶かす時期に入りました。しかし日本と中国は、「靖国」などの問題に象徴されるように、現在もそして近い将来も、普通の二国間関係とは違って、「感情」や「こころ」の葛藤から逃れることができません。

この「感情」や「こころ」の葛藤は何に起因するのでしょうか。 それはこれまでどのような両国間の障害となってきたでしょうか。そして、新しい日中関係を築くために、これからどのようにそれを克服していくべきでしょうか。

わたしは中国と日本でそれぞれ教育を受け、双方で仕事と生活の場を持つ「境界人」です。そんな立場から、わたしが両者のはざまで味わった苦悩とそれによって生まれた思索を踏まえつつ、歴史とこころの両面からこの三つの問題を考えてみたいと思います。

※終了しました。

20周年記念座談会

国際関係学部 20周年記念誌

大東文化大学国際関係学部 20周年記念誌に掲載された座談会の様子を、web上に公開致しました。

20周年記念誌?

住所変更などの理由により、記念誌を受け取ることができない卒業生が多くいらっしゃいます。ぜひこの機会にご連絡を。ご連絡下されば早急に送付させていただきます。