大豆のアジア学の背景と概要

実験農場

鳩山町「『環』のまち元気づくりプロジェクト」から持ち上がった地域連携事業を背景に、文部科学省「特色ある大学教育支援事業(特色GP)」の一環として鳩山町の特産品である大豆と大豆栽培事業(栽培・加工・販売)を通じた体験学習型授業と調査レポートを組み合わせた「農業インターンシップ」の開発を目指す公開講座としてスタートしました。また、本学部生のフィールドワークの実践として、「大豆のアジア学」に関連する鳩山町の民俗調査などを行い、座学では得られない学生の自主性を喚起し、「食文化」という具体的な課題を通じてアジアへの主体的な関わりを促すことを目標としています。

「大豆のアジア学」は通年開講される特殊講座として、2007年度より学部カリキュラムに編入されました。

この講座のこれまでの成果

  1. 2006年2月からはじまった鳩山町と大学との地域連携事業 「大豆のアジア学」は、開講当初こそ「役場と大学でやっている」という少々冷ややかな見方が強かったものの、第2回公開講座における「豆腐づくり教室」に町の方々の参加をよびかけたことにより、一般の人達にも「大豆のアジア学」を理解していただくことができました。また、小規模ではありましたが、実習を通じて町民と学生の交流がはかれたことの意義は小さくはないでしょう。
  2. 国際関係学部の教育の柱の一つとして 「学生による企画 ・ 参加 ・ 実行型の活動」 がありますが、大学外での大豆栽培 ・加工という分野にチャレンジした今回の事業によって、「地域」「農」「食」という新しい実績を重ねることができました。この実績をふまえ、「大豆のアジア学」は、2007年度より特殊講義として学部のカリキュラムに編入されました。

「大豆アジア学」の活動は、鳩山町の広報誌でも紹介されています。

http://www.town.hatoyama.saitama.jp/

広報はとやま 2005年12月(No.402)9ページ/2006年4月号(No.406)13ページ

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国際関係特殊講義 大豆のアジア学A・B

「大豆のアジア学」は2007年度より科目として開講されるものです。

授業目標・内容 (Course guide)
「大豆のアジア学」は鳩山町との地域連携事業として昨年度から始められ、今年度から科目として開講されるものです。鳩山町・高野倉地域にある国際関係学部の実験農場での大豆生産(畑作業)、大豆の加工・調理、商品の流通から消費までを体験学習することを基本課題とします。この基本課題の上で、アジアに広く分布している大豆に視野を広げ、各地域での大豆を取り巻く諸問題(歴史や文化も含めて)について分担調査し、前期末には中間報告会を開催します。「大豆のアジア学B」(後期)では学年末に報告会を開催し、終了後に「報告書」を作成します。

(2007年度国際関係学部シラバスより引用)

活動の記録