ウルドゥー語テキストweb版の表示フォントについて
片岡弘次監修・堀江弘道著『ウルドゥー語』は、2006年度文部科学省「特色ある大学教育プログラム」選定、「アジア理解教育の総合的取り組み」事業の刊行物シリーズNo.13として刊行されましたが、本テキストの刊行にあたって、両氏がこだわったことの1つに「書体」がありました。
パーキスターンにおいては、ウルドゥー語はナスタリーク(Nastaliq)体と呼ばれる美しい書体(左図)が一般的に用いられ、新聞や雑誌などの印刷物はもちろんのこと、街の看板や垂れ幕、テレビのテロップに至るまでナスタリーク体が使用されています。目にする文字のほとんどがナスタリーク体で書かれてあるのですから、ウルドゥー語を勉強するとナスタリーク体に触れる機会も必然的に多くなります。また、一般的な筆記についても、普段我々が使用している筆記用具でナスタリーク体に準じた書き方(その美しいカリグラフィックな要素なしに)がなされますので、学習者にとってはナスタリーク体での読み書きができた方が断然有利です。
今回、『ウルドゥー語』をホームページ上で公開するにあたり、両氏のこだわりを尊重してナスタリーク体での表示に一部対応致しました。
ただ、標準の環境(Windows も Mac も)ではナスタリーク体はインストールされませんし、そもそもシステム標準フォントにナスタリーク体が用意されていないのが現状です。この web 版『ウルドゥー語』をナスタリーク体で表示するためには、別途ナスタリーク体のフォントをお使いのパソコンにインストールして頂かなくてはなりません。
ナスタリーク体での表示をお望みの方は、Center for Reserch in URDU Language Processing(CRULP)の Nafees Nastaleeq というフォントをご使用ください。ナスタリーク体フォントをお使いのパソコンにインストールすることによって「ウルドゥー語らしい」表示にすることができます。
ダウンロードはこちらからできます。web版『ウルドゥー語』は、Nafees Nastaleeq v1.01beta、v1.02 beta のどちらにも対応しています。
お読みください
大東文化大学国際関係学部は、上記フォントのインストールを強要するものではありません。また、フォントをインストールしたことによって生じた如何なる損害・不具合等についても責任は負いかねます。あくまでも使用は自己責任でお願いします。
フォント使用の詳細に関しては CRULP のLicense Agreementをご一読ください。
フォントのインストール方法等、サポートには一切応じられません。
Macintosh のフォント対応について
Mac では、文字が上手く表示されません。特に、? h? が他の文字と結びついた場合や、ハムザの付く文字の後などに不具合が顕著に現れます。
また、上記のNafees Nastaliq は.ttfフォント(True Type Font)ですので、Mac OS Xでは、本来ならば特に意識することなくインストールして使用することができるはず(Mac OS X フォントのファイルフォーマット)ですが、こちらでテストしてみたところ上手く使用することができませんでした。このフォントを Mac OS X にインストールしてのブラウズは今のところできません。
ご迷惑をおかけしますが、可能であれば Windows 環境で閲覧くださいますようお願い申し上げます。
お間違えなく
フォントをインストールしなくても、unicode のアラビア文字拡張セットを使用して表示されますので、そのままでも閲覧は可能です。フォントが無くては閲覧が全くできないというものではありません。
ナスタリーク体とその他のフォントとでは、一部の文字表記が異なりますのでご注意ください。
ほんの一例ですが、例えば、数字が異なります。
また、alif と lam の合字が異なります。
※その他、多少文字レイアウトの崩れが生じます。お見苦しい点もございますがご容赦ください。